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2017/02/10
メンター・メンティー報告会 「今日は岡本くんいないの?」

メンター・メンティー制度とは?
メンターとは新入社員(メンティー)の仕事や心の支えとなる存在で、時にはよき指導者として、時には信頼できる相談相手として、新入社員を全面的にサポートします。さらにメンターはメンティーの長所や可能性を見つけ出し、それを伸ばすために、「上司」とは違う立場から成長を支援していくことがこの制度の特徴といえます。

マテックスのこだわり
綿密な目標設定と進捗確認
マテックスのメンター・メンティー制度ではまず初めに綿密な目標設定を行います。1年後の自分の姿をイメージしながら具体的な「行動目標」と「評価項目」を設定し、毎月到達度を振り返ります。この制度における目標は業務上の目標ではなく、「社会人として」どのような状態になっていたいのかを設定するため、仕事面だけでなくプライベートの面におけるサポートも欠かせません。

メンター・メンティー双方の成長
2010年から始まったこの制度は今年で8年目を迎えます。かつてメンティーだった人がメンターとなり、サポート「される側」から「する側」に回ることも珍しくなくなってきました。メンターは自らの新入社員時代を振り返りながらメンティーにとっての精神的な拠り所になろうと努め、どうすればメンティーの能力を最大限に伸ばすことが出来るのか、試行錯誤することで仕事にも通ずる力を身につけていきます。また、新入社員のフレッシュさやエネルギーが初心を思い起こさせるため、仕事の基礎を振り返る機会にもつながり、結果的にこの制度はメンター・メンティー双方に成長の機会を与えることとなります。

メンター・メンティー制度を経て
マテックスでは毎年2月に1年間の制度を経ての成果報告会が行われます。そこでは設定した目標に対してどのように行動し、どのような成果が得られたのかを各ペアが経営陣を前にして報告します。この場においてメンティーは自分のメンターからだけでなく、他の同期や先輩社員、さらには経営陣からもフィードバックをもらうことができるので、成長を実感するとともにお互いを刺激し、高め合うことができます。

今年も2月初旬にこの成果報告会が行われました。
私もこの報告会に参加することが出来たため、あるメンター・メンティーペアにお話を伺いました。

――「相手の考えを汲み取り、思いやりのある行動をする」
人と対話をするときに相手の目を見ることができず、表情も硬くなりがちだったという岡本さん。そんな岡本さんのメンターとして抜擢されたのが同じ営業所の渡邊さんでした。渡邊さんは岡本さんと共に仕事をする社員に彼の人柄をリサーチすることで彼が「考えてから行動する」「思いやりのある」といった長所を持ち合わせていると気づきました。長所を伸ばし短所を改善すべく彼らが設定した目標は「相手の考えを汲み取り、思いやりのある行動をする」ことでした。

――「今日は岡本くんいないの?」
マテックスではお客様の問合せや見積もり依頼に電話で対応することが新入社員に任される主な仕事だといいます。つまり、はじめてお客様と接する場が電話対応なのです。
そこで渡邊さんは、電話対応の向上を課題として設定しました。「この人なら信頼できるな」「この人は私のことを考えてくれているな」そういった印象をお客様に与え、信頼関係を築き上げることが「相手の考えを汲み取り、思いやりのある行動をする」という目標へ近づく第一歩だと考えたといいます。
お客様をお待たせしないために2コール以内に受話器を取り、丁寧にお話を伺います。さらには見積書を送った後に確認の電話を入れるなどの気配りを欠かさないようにしたことで、だんだんとお客様から信頼されるようになったといいます。中にはお客様から「今日は岡本くんいないの?」と気にかけていただくなど、働く上での「パートナー」として徐々に認められていったそうです。一方、対面の場になると誠実さゆえに慎重になりがちで、未だに表情が硬くなってしまう面もあり、2年目へ向けての課題をみつけてあげるのもメンターの仕事のひとつなのです。

――「メンター・メンティー制度は苦手分野を克服するチャンス」
社会人になると、学生時代の考え方や行動では通用しない場面に多く出くわします。中には苦手意識を持つ分野に取り組まなければならない場面も少なくなく、そこに如何に立ち向かっていけるかが今後の社会人生活に大きな影響を及ぼすでしょう。メンター・メンティー制度ではメンティーが苦手分野を克服すべくメンターが兄姉のようにサポートしてくれます。

新しい環境へ飛び込むときには誰もが期待と不安の入り混じった気持ちを抱えるはずです。この制度には、そうした不安を少しでも取り除き、新入社員の成長と自己実現を後押ししたいという想いがこめられているのではないでしょうか。