真(しん)健省(けんしょう)Bu(ぶ)とは?
―――――「暖房つけてるんだから戸を閉めて!」
冬、リビングの扉を開けたままにしておくとよく家族から叱られました。
暖房をつけているリビングは暖かいのに、廊下に出るとまるで外のように寒い、あるいは暖房をつけている部屋ですらなかなか暖まらない、日本にはこういった住宅がまだまだ多いといわれています。
このような住宅環境は私たちの「快適さ」を損なうばかりでなく、実際の健康状態へも悪影響を及ぼします。
例えば、急激な温度変化はヒートショックの原因となったり、結露によるカビやダニの発生がシックハウス症候群の原因となったりといった様々な健康障害を引き起こしかねません。
真(しん)健省(けんしょう)Bu(ぶ) = 真の健康省エネBuilder/Build(工務店が建てる建物)
真健省Buとはこのような住宅環境が原因で起きる様々な健康障害を抑制し、かつCO2排出量を削減する、住む人にも地球にも優しい住宅を日本に広めていこうとするプロジェクトなのです。
▼マテックスが目指すのは「真」の健康省エネ住宅
この「真」というキーワード、単に語呂合わせのためにつけているわけではありません。
「真」というキーワードには「日本の基準や制度の範囲にとどまらず、本当に健康的で省エネな住宅」を実現していくという想いが込められています。
そもそも日本では住宅の省エネ基準の歴史は昭和55年にさかのぼります。
当時定められた基準は「旧省エネ基準」とよばれ、その後3度の改正を経て、現在では平成25年に定められた「改正省エネ基準」が日本の省エネ対策等級で最高ランクとなっています。
では、「改正省エネ基準」で定められた基準とはいったいどのような基準なのでしょうか?
断熱性能にのみ着目してみると UA値=0.87以下という基準が定められています。
ちなみに「UA値」とは住宅を取り囲む外壁や窓から平均してどの程度熱が逃げるのかを数値化したもので、UA値が低いほど断熱性が優れているといえます。
また、床面積1㎡あたりにどれだけの隙間があるかを表す気密性も住宅の熱効率を測るうえで有効ですが、こちらに関しては「改正省エネ基準」では特に基準が定められていません。
気密性はその値がC値で表され、数値が低いほど気密性が優れています。
3度もの改正を経て平成25年に定められた省エネ住宅としての断熱性基準値ですが、実は省エネ住宅の性能が良いとされているヨーロッパの基準と比べると3~4倍もの性能差があるのです。
本当の意味での省エネ住宅を実現するならば、この日本の省エネ基準にとどまっていてはだめだと私たちは考えます。
「真健省Bu」で目指すのは、UA値を現在の基準のおよそ半分である0.46以下、さらにC値を1.0以下にまで下げることで、日本の環境に適した最高レベルの住宅を普及していくことなのです。
―――――マテックスは何をしているの?
「真の健康省エネ住宅を日本に普及させたい!」
私たちが掲げるこの想いは、当然一社だけで実現できるものではありません。
様々な製品や技術、そして熱い信念が結集することによってはじめて実現可能になるものです。
マテックスは窓やサッシを扱う商社としてこれまで流通の要を担ってきました。流通網を築き上げてきた私たちだからこそ、「想い」に賛同してくれる仲間を増やし、共に協力してより良い社会の実現に取り組んでいくことができると考えています。
▼エアコン一台で家じゅうポカポカ
寒い冬でも、リビングのエアコン一台だけで2階やお風呂場をふくめ家全体が暖かくなる、そんな夢のような住宅が埼玉県川口市にあります。
船津地産株式会社様が提供するこのモデルハウスはUA値0.46、C値1.0以下を実現されており、まさに私たちの目指す「真の健康省エネ住宅」なのです。
私たちはこのモデルハウスにて勉強会(見学会)を開催し、工務店をはじめとした住まいづくりに関わる多くの方々に高断熱・高気密住宅の性能を体感していただいています。
参加された方のほぼ100%の方にご満足いただけ、「健康省エネ住宅」へより興味を持ってもらうことができました。
2016年からスタートしたこのプロジェクトは発足からおよそ1年を経て少しずつですが成果を残してきました。これからも「真の健康省エネ住宅」普及に向けて、人々の生活や地球環境向上のために真(しん)健省(けんしょう)Bu(ぶ)していきます!
TOPICS| ACTION
2017/02/16
エアコン1台で家じゅうポカポカになる!?「真健省Bu」プロジェクトにせまる