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2018/05/28
〜「窓から日本を変えてゆく」〜

私たちがこのホームページのトップに掲げている「窓から日本を変えてゆく」。
これは単なるスローガンやプロモーションではありません。生活の中に溶け込んでいるために敢えて考える対象になりにくい窓。私たちはその窓の社会性の高さを信じて止まないからなのです。

窓を構成するガラスとサッシ。これらの種類は用途によって様々ですが、ガラスでいえば基本6性能(安全・断熱・遮熱・防犯・防火・防災)に対応をしており、それらがそれぞれ真空ガラス、複層ガラス、防火ガラス、防犯ガラス、他にもまだまだある種類の品種に分類をされます。サッシについてはアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシ、木製サッシが代表的な種類となります。過去の歴史を辿れば、更にその数は増えますが、ガラスとサッシを掛け合わすと膨大な「窓」があるのです。ガラスは割れない限り交換する事がないと思われる人が大多数だと思いますが、ガラスやサッシという商材は常に進化をし続けている社会性の高い、高性能な商材なのです。

ペアガラスの存在は当たり前になってきましたが、今ではトリプルペアガラスも出てきています。更にその間に特殊なガスを充てんすることで断熱性を向上させる、真空状態にすることで熱の伝導率を抑え、室内の熱を逃がさないなど、住環境に大きな変化をもたらしています。また、サッシでいえば、アルミ素材が一般的です。大量生産の必要な時代に加工のし易さから多く普及しましたが、今では北海道等の寒冷地だけでなく、樹脂(プラスチック)のサッシが普及し始めています。アルミはフライパンの素材でも知られている通り熱を非常に伝えやすいものなので、外の寒さや暑さを室内に通してしまうのです。その点、樹脂は暑さや寒さを伝えにくい素材であることが特徴なのです。

以上のような変化は一例なのですが、私たちは日本の全ての窓をこれら高性能な商材を使った「窓」に変えてゆきたいと考えています。「窓から日本を変えてゆく」を掲げ、真剣にそう考える中、当社の活動がどのように社会性の高さに繋がってゆくのかを今回は紹介させて頂きたいと思います。

□脱炭素社会への移行
2015年フランス・パリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が正式に採択されました。平たく言うと「地球温暖化を防ぐために世界的にエネルギーの消費量を減らしましょう」というものです。それを受けて、日本では2030年度に2013年度比で-26.0%の削減目標を掲げ、さらに細かく見ると家庭における消費量を約40%の削減する目標を掲げています。家庭での消費エネルギーは照明、給湯、暖房、冷房、ちゅう房等が主なものとなりますが、我々は今後それらを抑える努力をしてゆく必要があるのです。このような世界的な枠組みの中においても当社が取り扱う窓の交換によるエネルギーの削減効果は少なくないと私たちは真剣に考えています。日本は今後目指すべき将来のエネルギー社会のあり方として、化石燃料や原子力に頼らない「脱炭素社会」の実現を目指しているのです。

□住環境に起因する健康リスクの低減
高血圧によって引き起こされる心筋梗塞や脳梗塞。今までは、血圧の上昇を抑える対策として、食生活や適度な運動などが取り上げられてきました。しかし、近年の調査で、病気の発症には生活習慣だけでなく、生活環境も影響しているということがわかってきました。発症原因のおよそ20%が生活環境であるという報告もあります。
イギリスの保健省の指針によると、日本では当たり前の「冬場に12℃以下になる家」は「血圧上昇、心臓血管疾患のリスクがある危険な家」としています。一般的には住宅の部屋間での温度差が10度以上ある場合に血管の急激な変化をもたらし、ヒートショックなどの死につながってしまう血管疾患を引き起こしやすくなります。
窓やドアなどの開口部は、住宅で最も熱の出入りが大きい箇所です。住宅を断熱リフォームする箇所は、主に、窓・壁・天井・屋根・床となりますが、この中で最も重要なのが「窓」だと我々は考えています。なぜならば、住宅でもっとも熱が出入りしている場所が窓やドアなどの開口部だからであり、夏では約71%、冬では約48%の熱が窓やドアなどの開口部から出入りをしているからなのです。

以上、特に重要な課題である2つの事例ですが、私たちは日々の活動を通じて、脱炭素社会への移行に少しでも近づけ、そして、何より人々がより健康で安心に暮らせる環境づくりのために「窓から日本を変えてゆく」ことで社会に貢献をしてゆきたいと考えています。