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2020/06/01
樹脂窓の製造開始

当社の製造拠点である鳩山センターでは2019年11月から樹脂窓の製造を開始しています。
樹脂窓とは窓のフレームが樹脂製(塩化ビニル樹脂)で出来ている窓のことで、断熱・遮熱・気密性に優れており、高性能なガラスと組み合せる事でその効果は高まります。更にその結果として皆様を悩ませる結露も抑えられるのです(窓が結露するのは、窓が家の中で最も冷たい場所だからです。)。

日本で使われている窓枠の素材は一般的にアルミ製が多いのですが、樹脂の熱伝導率はアルミの約1/1000のため、樹脂窓はアルミサッシの窓と比較すると特に断熱性能が優れるという特徴を持っています。
ご家庭の台所にあるアルミ製のお鍋やフライパンを思い浮かべて頂くと非常に分かり易いと思います。お鍋やフライパンを火にかけると、アルミ部分は熱の伝導率が非常に優れている為に直ぐ熱くなります。しかし、取手部分は一般的に黒い樹脂で覆われています。この部分には触っても熱くないですよね。そうです、樹脂は熱を伝えにくいのです。ですから、熱いお鍋やフライパンを持っても大丈夫なのですね。

日本サッシ協会のデータでは日本における樹脂サッシの普及率は約20%と非常に少ない現状です。一方、世界を見るとアメリカやドイツは約60%強と非常に普及しています。欧米では、建物価値の基準として断熱性能の優先度合が高い事や、窓の結露や壁体内の結露は瑕疵と考えられており抑制が図られる事から普及が進んでいます。建物の価値という面で考えれば、室内の温熱環境と健康の相関性は実証されてきており(※1)、また、断熱性が高ければ結果的にCO2の削減にも寄与しますので、日本でも普及が進むと良いですよね。

以上の事からも当社では樹脂窓の普及に強力に努めて参りますが、製造の面においては日本で初めて樹脂窓「シャノンウインド」を商品化した株式会社エクセルシャノン様と一緒に取り組んで参ります。

※1:https://www.longlife-lab.jp/journal/138/

出典:令和元年住宅建材使用状況調査:日本サッシ協会(2019)、【コラム】暖房された寝室で、子どもの風邪が77%減少!:(一社)ロングライフ・ラボ(2020)