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2021/10/13
仕事と育児、私の選択

島田真弓(池袋支店 入社20年目)
田中華子(営業推進部 入社12年目)

多様な勤務形態が求められる社会の中で、マテックスも例外ではございません。今回登場する島田さんと田中さんは、産休・育休を経て、現在は時短勤務を選択されています。産休を取得する前の気持ちや、復帰後の心境の変化など、率直な気持ちを伺ってみました。

■産休に入る前の気持ち
島田 当初は体調不良により、出勤できない日々が続いていました。妊娠による体調不良は個人差があり、まわりに自分の身に起きていることを伝えることはやさしいことではなく、一緒に働く人たちには、申し訳なくも感謝の気持ちでいっぱいでした。休暇を取得する日もそれなりにありましたが、体調は徐々に回復し、最後まで出勤することができました。自身の経験を振り返り、今後は妊婦が安心して健診を受けられるようサポートしてあげたいと思いました。

田中 私の場合、周囲の協力も得られ、産休を取得するにあたっての業務の引継ぎは順調でしたので、自分が抜けることでチームの体制が崩れるのでは、といった心配はありませんでした。むしろ初めての出産を迎えるにあたり、仕事のこと以上に出産のことが気にかかっていました。それでも仕事が滞ることが無かったのは、みんなが私のことを気遣ってくれて、理解してくれたおかげだと思います。

■復帰後にまずやったこと
田中 産休・育休で不在だった1年の間に変わっていることは何か、まずはそこを知らなければと思いました。会話の途中や資料を見ているときなど「これってなんだっけ?私がいなかったときのことかな」と、思うことが多々あり、その度に新入社員になった気持ちで質問をして、徐々に理解を深めていきました。チームの動向も仕事の内容も1年の間にめまぐるしく変化していたことを実感し、まずは追いついていくことに必死でした。

島田 復帰後は、これまで経験したことがなかった経理を担当することになりました。前任者から引き継ぎ、分からないことは自分でも調べながら徐々に理解を深めていきました。復帰当初はとにかく状況に慣れていくことに精一杯で、焦っていたかもしれません。けれど、子供が熱を出したら会社を休まなくてはならず、そんなときは複雑な気持ちを抱えたまま、朝、上司に電話をすると「なんとかなるから気にしないで休んでいいよ」と言ってもらえた事を覚えています。また、子供の熱が下がらず連続して会社を休んだ時も「こっちは大丈夫だよ」と受け止めて貰えました。上司やチームのみんなは、私が休んでも仕事が滞ることがないようにと、チーム内の担当業務のバランスも考慮してくれて、働きやすい環境を整えてくれることに本当に感謝しています。

■「仕事と育児の両立」という言葉に感じること
島田 両立と言われると、100%×100%でどちらも完璧なイメージがありますが、良い意味で割り切る気持ちも大切だと思います。仕事では自分の代わりはいるけれど、子供にとっての母親は自分しかいません。家族に何かあったら迷わず家族を優先する、それは、家族を持つ人ならみんな同じですよね。何か起こっても自分一人でどうにかしようとはせず、良い意味でなるべくチームのみんなに頼るようにしています。

田中 子供の具合が悪くて会社を休むことになったら仕事はできないし、仕事を優先したら子供を迎えに行くことはできません。出産前は、定時後の時間は自分だけの時間だったので、その時間を削ってもいいから仕事をしたいと思えましたが、今は限られた時間の中ですべてをやり終えなければならず、常に時間を意識するようになりました。限られた時間の中でどうしたらできるだろうと考えだしたら、ムダな時間があることに気付き、結果、以前より効率よく動けるようになれたと思います。時間が限られていることは、マイナスなことばかりではないのかもしれませんね。

■自身の経験を踏まえ、産休・育休をむかえる女性たちに伝えたいことはありますか
島田 「無理しなくていいよ、なんとかなるから」と言ってあげたいです。私が上司に言われて、安心できた言葉です。上司が自分を気にかけ、励ましてくれることが、本当に心強く、支えになっています。

田中 「あなたはどうしたい?」という会話をとことんしたいです。例えば、お子さんの体調が不安定だったり、夫以外に育児に協力してくれる人がいるのかによっても、働く上での環境は大きく異なります。人それぞれで一通りではありません。また、育児をしている人は時短勤務でないと働けない、時短勤務をしている人は職責を果たせない、という固定観念のようなものにはとらわれずに、本人がどのような働き方を望んでいて、今の状況でどのように会社に貢献できるのかを一緒に考えてあげたいです。それは、育児をしている人だけではなく、すべての社員にもあてはまることですよね。今、私がここで働き続けることができるのも、まわりの理解があってこそで、私も自分がしてもらったように本人の気持ちを尊重したいです。